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裁判員制度に視覚障害者から不安の声

 1月26日付け「東奥日報」によると,裁判所は裁判員制度を積極的に広報しているが,視覚障害者向けの点字資料が一切なく,障害者団体など県内関係者から不安の声が上がっているそうです。
 重要な判断材料の一つとなる証拠品や写真などに,視覚障害者がどうかかわるかについても議論は進んでおらず、最高裁ですら「現段階で今後の対応は未定」(広報担当)の状況だそうです。

記事は,こちらに掲載されています。
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2008/20080126175321.asp

 最高裁は,裁判員制度の広報費は有名女優さんを次々起用できるほどあるようですし,裁判員のポスターには車椅子の人を登場させて,障害者に配慮している姿勢を見せています。
 それなのに,この時期になっても点字資料が一切ないうえに,質問にも答えられずというのはちょっとどうなのかと思います。

 外国では,法廷速記者が文字データにしたものを,自動点訳ソフトを使って視覚障害者の裁判参加を可能にしているようなことを伝え聞きます。
 
 日本では,どうかなと思いついて探してみたところ,アスク社が発売している点字装置「てんてん」というものを見付けました。
 http://journal.mycom.co.jp/articles/2004/08/05/tenten/
 
 これを「はやとくん」につなげるようにして,裁判所速記官が法廷での視覚的な情報を文字情報に直して送れば,日本でも可能にできるのではないかと思いました。
 
 今発言している人はだれとか,うなずいたり動作で答えたところ,黙って泣いている様子,法廷で示された証拠品や写真の情景描写など,「はやとくん」で文字にしたものを「てんてん」に送って,視覚障害者の裁判員が読めるようにするのはどうでしょうか。

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コメント

私も最高裁の裁判員サイトに2回ほど聴覚障害者参加の方策如何とメールしましたが、そのうち返事のあったのでは「検討中」ということでした。通訳のチェックが面倒でもあるから、手話だけにしてしまえと、政見放送のときのようにならないか心配です。

tanakkさん,コメントありがとうございます。

「検討中」という返事では,聴覚障害者の裁判員参加も不安ですね。

 法廷での聴覚障害者の文字通訳に,速記官と「はやとくん」が役に立つということは,この10年間速記官から最高裁に言い続けていますが,「検討」されるところにすらたどりつけていません。

 速記官が文字通訳できれば,文字通訳者の名簿作りから始めて,いちいち通訳者や機材の手配の手間も要らず,費用や守秘義務の心配もなく,よいと思うのですが。

 少し前までは,最高裁にメールを送ったり,返事がもらえたりということも不可能な状態でしたが,様々な方からの批判があって変わりました。

 「検討中」の状態に入ったのも,tanakkさんをはじめ様々な方から質問を寄せられているからだと思います。
 手話だけでなく文字通訳が選択肢に入るのも,皆の声しだいで可能と思います。


 

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