« 初法廷 | トップページ | 裁判員制度に視覚障害者から不安の声 »

裁判員裁判にすぐ役立つ電子速記

「裁判員裁判にすぐ役立つ電子速記」というパンフレットを,「裁判所速記官制度を守り、司法の充実・強化を求める会」が作ってくれました。

Sokkipan001 今,裁判で集中審理があると,当たり前のように速記官はそれに立ち会って,次回の準備に間に合うように迅速に速記録を作成しています。

ところが,裁判員裁判では,速記官が速記録を作成しても,評議に使ったり,次回準備に検察官や弁護人が使うことはできなくなりそうです。

最高裁は,逐語録(速記録)は控訴審のためには必要だが,裁判員に読んでもらうことは過大な負担を与えるものであり現実的でないと言っています。

(公判の速記録を,警察・検察庁での供述調書と混同させてようとしていますが,一度体験した速記録は改めて全部を読む必要はないし,公判中はメモ書きの心配なく審理に集中できるし,自力で簡単に目的の箇所を探せて,瞬時に記憶をよみがえらせることができます。速記録は裁判員の負担を軽くするものです。)

むしろ,音声認識システムで得られた文字データを,ビデオ録画のインデックスとして利用して,映像及び音声で再現したほうが,裁判員の記憶喚起という面ではより効果的であると言っています。

(検索の手間や時間を掛けさせることや,わざわざ人に頼まなくてはいけないことに,裁判員は負担を感じるでしょう。大したことではないと,躊躇してしまうこともあるかもしれません。映像は,ビデオを撮るために専門の人を入れるのではなく,備え付けカメラで漫然と撮っている映像なので,顔の表情などが分かると期待しないほうがいいように思います。)

検察官,弁護人にも,証人尋間の状況等を録取した録音体を再生する機会を与えることで審理に支障がないようにしていきたいと考えているとのことです。

(以前,弁護士さんが,このようなときでも検察庁は組織力で調書を作ってくるが,弁護士には難しくてこの点も不利だと言ってました。)

果たして,最高裁が言うように,裁判員裁判に速記官や速記録は本当に必要ないのでしょうか。

迅速な速記録作成だけでなく,電子速記を活用すると,聴覚障害者の裁判参加も,外国で実現しているハイテク法廷や,様々なサービスが可能になりますが,そんなものも最初から見ない,知らないことにしている最高裁です。

全文を読みたい方はこちらをクリックしてください。(全文で8ページ)→「sokkipanf.pdf」をダウンロード

« 初法廷 | トップページ | 裁判員制度に視覚障害者から不安の声 »

速記官制度」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 裁判員裁判にすぐ役立つ電子速記:

» 裁判員制度が始まるが・・・ [NAOKO HOUSE]
裁判所速記官って知っていますか? 法廷で裁判官の前に座って、タイプを打っている人です。 知っている人はかなりのマニア?か弁護士や検察官、司法関係者ですよね。 裁判で役に立つと思うのは、言った言葉が瞬時に文字化されて、裁判の当事者にお渡しできることです。 それ..... [続きを読む]

« 初法廷 | トップページ | 裁判員制度に視覚障害者から不安の声 »

最近のトラックバック

2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31