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公判調書が裁判員になくて困ること

東京弁護士会発行のLIBRA5月(2008年5月1日発行)の14ページと15ページに,公判調書がなくて困ることがいろいろ載っていました。
下の特集記事の中の5の座談会のところです。

特集
裁判員裁判 ―もう, 待ったなしの段階へ―

1 裁判員裁判1年後に迫る  冨田 秀実
2 裁判員裁判の仕組み  山内 雅哉
3 裁判員裁判における公判前整理手続  坂本 正幸
4 裁判員裁判の公判における弁護活動の留意点  榊原 一久
5 座談会「模擬裁判員裁判を検証する」  西尾 則雄
6 裁判員に向けての説明義務について  吉田 秀康
7 もう裁判員裁判は怖くない  遠藤常二郎
8 日弁連研修に参加して  坂根 真也

リンク: 会報「LIBRA」 | 出版物のご案内 | お知らせ | 東京弁護士会(法律相談・弁護士相談等).

関係がある発言を拾ってみました。

・公判調書が評議には間に合わず,文字で出ていないから,乙号証を基準に評議されては正直いって怖いな,と思いました。

・乙号証が書面として各裁判員の手元にあっていつでも見られる,これに対してDVDは簡単に見られない,という状況で評議を進められると厳しいですね。

・公判で被告人が供述して,しっかりこちらの方の言い分を述べたのに,自分の不利益な内容が記載された被告人調書が書面として残っていて,それが裁判員の手元に配布されるという。それ自体がやはりおかしいな。

・検事がいきなり法廷で写真を撮っていいか,再現させてくれって。裁判長が公判調書の添付資料とすることで許可しました。そしてその写真を見ながら評議している。公判調書の資料として提出するようなものじゃないんです。公判調書は出来上がっていないんだから。あれはもう今後絶対に認めさせるべきじゃないと思うんですね。

・裁判所は,尋問事項書を出してくれと言ってきているようですね。
それで裁判所は,少し行間を空けて,裁判員がメモを書けるようにして欲しい,と言っていました。

(感想)

速記官の目からは,裁判員をはじめ、皆がメモ書きに追われることばかりが気になっていました。

それだけでなく,評議の基準とされるべき公判調書が、まず裁判員にしっかり手渡されなければ、ほかの証拠や,法廷での写真撮影などの関係でも,様々に問題が起こってくるのではないかと感じました。

裁判所速記官を活用すれば、評議に間に合うように公判調書を作成できるので、是非使ってほしいです。

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