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音声認識システムによる文字データを当日中に提供?

2008年7月発行の日弁連新聞414号に、次のような記事が載っています。

最近の新聞報道や、最高裁が職員にしている説明と違っていて、首をかしげることばかりです。

裁判員音声認識システム

「文字列から画面検索」

 裁判員裁判の評議においては,法廷の証言の確認が必要になる場合が予想される。その際に証言を録画したDVDから,すばやく必要な場面を検索するためのツールとして,最高裁は音声認識システムの開発を続けていた。

この度,試作品の完成をみたことから,5月末から東京地裁の一部法廷でこのシステム利用が試行されている。
 このシステムは,録画された証言につき,証人等の発言内容を文字化して別ウインドウで逐次表示するものである。後で,例えば「実況見分」という文字列を検索すると,その言葉が発言されている場面(複数場面)が検索できるシステムとなっている。裁判員はこのシステムを用いる。文字化の精度は9割程度であるが,目的の場面を素早く探すためには十分の水準である。弁護人にも尋問のあった当日中に,音声データと文字データの提供等がなされる予定である。

この記事によると、文字化の精度は9割となっていますが、最近の新聞報道では「8割の認識率をめざす」という表現でした。

弁護人に、尋問のあった当日中に、文字データの提供がされることも初耳です。

また、発言内容を文字化して別ウインドウで逐次表示というのも、裁判員の目の前に表示されたり、検索も裁判員自身でできるかのように誤解する人もいるかもしれないです。

最高裁から弁護士への説明が足りてないように感じます。

もっとも、5年ぐらい前のIBMの音声認識システムのときの最高裁の説明ビデオでは、精度が95%で、裁判用語を足せばすぐ実用化できるとか、調書も作ると説明していたので、その説明がまだ弁護士さんの中で信じられたままになっているのかもしれません。

最高裁は、裁判員裁判の公判記録がどうなるかについて、もう少しきちんと弁護士さんたちに説明したほうがよいと思います。

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コメント

「弁護人にも尋問のあった当日中に,音声データと文字データの提供等がなされる予定である。」と最高裁が説明したのでしょうか。職場にも知らされていないのに!
 31日に日弁連への要請行動がありますので、きちんと確かめてきますね。日弁連に言うということは、まだ試作品ができていない地域も含めてそうすると言ってることになるのでしょうか。

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