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2008年9月

はやとくん通信No.41

「はやとくん通信 No.41」が出来上がりました。

抜粋記事をPDFファイルでアップしますので,興味のある方はお読みください→「hayatokun-newsletter41.pdf」をダウンロード 

Contents

◎ 「はやとくんフォーラム2008」&電子速記研究会総会の御案内
◎ はやとくん学習会 九州
◎ 平成20年速記官中央研修
◎ 日弁連司法シンポのプレプレ企画・評議をリアル速記
◎ 続いて 日弁連司法シンポのプレシンポ
◎ すごい!の声,大阪司法記者クラブで「はやとくん」
◎ 公正な裁判へ文字記録をぜひ 弁護士鶴見祐作氏
◎ 裁判員法廷の情報保障 聴覚障害の方のブログ記事より
◎ 裁判員制度と視覚障害者
◎ 裁判員制度までに音声認識システムによる調書作成は間に合わず
◎ 速記官の法廷卓子,その後の経過
◎ インテルステノ北京コングレス開催
◎ 「はやくとん」は,またまた進化↑↑↑
◎ 秋の字幕付け予定
◎ 秋の講演予定

裁判員制度の情報保障に速記官の活用を!

リンク: 裁判員法廷の情報保障http://ameblo.jp/jsds001/entry-10130370450.html

(参考) 情報保障は業務じゃないので、速記官はだめ?
http://kimi-koni.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_f10f.html
↑以前,こちらの記事でも少し触れましたが,聴覚障害者の方がその後の経過を御自身のブログで詳しく記事にされています。

それによると,

裁判員制度のミニフォーラムへの感想意見に併せていくつか質問を主催の東京地裁に送りました。正直駄目元の心境で出したのですが、回答をいただいたのは大変良心的だったと思います。しかしその内容は、手話通訳の評価過程や選定については述べていても、肝心の文字系の情報保障については一言も触れていなかったのはいささか非礼でした。

前記の通り私自身が手話は用いない中途失聴者で、ミニフォーラムの場合もパソコン要約筆記者を要請したのに手書きの要約筆記者をあてがわれたからです。「はやとくん」の可能性について目を閉ざしていることも理解できません。実際の刑事・民事の裁判で聴覚障害者のために役立った例もいくつかあるというのですが。

もう10年前ぐらいになるでしょうか、、「はやとくん」にリアルタイム反訳機能が付いて、その場で文字表示ができるようになったときから,全国で散発的に,必要に応じて法廷で聴覚障害者のための情報保障を行うところが出てきました。

また、裁判員制度の導入が決まってからも,連日的開廷や,聴覚障害者が裁判員になったときに,ますますリアルタイム速記技術が必要になるだろうと,最高裁に速記官と「はやとくん」の活用をずっとお願いしてきました。

国会でも繰り返し問題にされていますが,最高裁は検討中という答えで,問題は棚上げのままとなっています。

2005年3月29日(火)法務委員会で,井上哲士議員がズバリ聞いています。
「聴覚障害者の裁判に参加する権利を保障するため、リアルタイム速記による字幕表示を要求」 http://www.inoue-satoshi.com/kokkai/2005_162/houmu_050329.html

法廷での情報保障は,これまでに前例があることや,速記官の業務である公判記録を作成するついでに法廷で文字を投影するだけのことなので可能と考えますが、裁判員制度が問題です。

聴覚障害者が裁判員候補者や、実際に裁判員になったとき,選任手続や,特に評議に速記官が入って文字通訳を行うことは,何か根拠になるものがないと不可能と思われます。

何年も前から指摘されてきながら,最高裁はまだ検討中のようで、答えようがないのでしょう。

聴覚障害者が安心して裁判員制度施行の日を迎えられるように,早く文字系の情報保障をどのようにするのかを決めて,間に合うように環境整備をしておくことが必要と思います。

聴覚障害者は約35万人,何らかの聴覚の低下が見られる人は約600万人いるそうですが,このうち手話を習得している人は約2割に過ぎないそうで,文字通訳は必要です。

文字通訳の手段としては,要約筆記と速記が考えられますが,手書き要約筆記では1分間に書ける文字数は約50文字,パソコン要約筆記では約120文字と言われています。速記は約400文字です。

速記だと,話のスピードを落とす必要がなく,逐語で一言一句そのまま文字にするので,健聴者と同じ情報量を提供することが可能です。

文字通訳のために特別に時間を取る必要もなく,難聴の裁判員が自信を持って質問したり評議したりできます。
被告人にとっても,要約された情報で結論を出されるのではないということは、重要だろうと思います。

また,大方の要約筆記者はボランティアで本業を別に持っている人が多く,平日に複数人,3日間確保するのは困難が予想されます。

速記官は、まだ全国に270名もいるので、出張などで対応が可能です。

聴覚障害者のための環境整備と,最高裁にはもう一歩進んで,視覚障害者のための環境整備も願いたいところです。
「はやとくん」でできた日本語の文字データを,自動点字翻訳ソフトにかけて,点字ディスプレイで表示すれば,視覚障害者の情報保障も可能です。

いつまでも棚上げしていないで、人権の砦の名にふさわしい、進んだ対応を最高裁がとってくれることを願います。

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