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2009年1月

「メモ取らず審理集中を」=裁判員へ呼び掛け-意識分散を懸念・最高裁

リンク: 「メモ取らず審理集中を」=裁判員へ呼び掛け-意識分散を懸念・最高裁.

速記官は,裁判員をメモ書きから解放して審理に集中できるように,速記録を使ってくださいと,これまでずっと最高裁にお願いしてきました。

裁判官と裁判員がメモ書きに忙殺されているのを,最高裁がやっと問題と感じてくれたのはよかったですが,速記録を使うのではなく,録画が再生できるからメモを取るなと言い出したようです。

速記でも,音声認識でも,ほとんど正確に文字化された記録を,裁判員に配った上でならよいですが,録画の再生だけでは,だれのいつのどんな発言を再生してほしいのか,キーワードを思い出すのも、正確な箇所を伝えるだけでも困難です。
まさか,全部をもう一度初めから再生することはないでしょうし,録画ではメモの代わりにはなりません。

記録なしでは絶対無理と思われる長期審理も,記憶保持のためのポイントおさらい会だけで乗り切る決意のようです。

また,裁判官は,メモを取らなくても分かるような審理を行わなければならないようです。

分かりやすく質問しようとして,少しでも難しい言葉は解説付きで質問をする裁判官がいますが,一つの質問が長くなり,情報量が増えて,余計に理解が難しくなり,「もう一度質問してください。」と言われてしまうこともあります。
また、裁判官の頑張りだけでは、どうにもならないことが多々あるのが法廷です。

みんながメモのために余計な気を遣ったり,大げさに禁止したり,されたりしないために,速記録を使ってくださ~い。

できれば,裁判所のノートパソコンを裁判員に貸与し,「レシーブはやとくん」で,速記録を参照しながら,大事だと思ったところにマークしたり,メモを入力したり,という使い方をすれば,データ流出の危険もありません。(参照:レシーブはやとくんの説明 「はやとくん通信」2ページ http://kimi-koni.cocolog-nifty.com/blog/files/hayatokun-newsletter43.pdf)

http://news.toremaga.com/nation/nnews/176272.html
「メモ取らず審理集中を」=裁判員へ呼び掛け-意識分散を懸念・最高裁
2009年01月25日

 5月から始まる裁判員制度で、最高裁は25日までに、証拠調べの内容をメモに取らずに審理に集中するよう、裁判員へ呼び掛ける必要があるとした報告書を取りまとめた。メモに集中するあまり、法廷でのやりとりに意識が向かわず、心証形成がおろそかになる事態を避ける狙い。全国の裁判官の参考資料として使われる。

 裁判員が法廷でメモを取ることは自由だが、最高裁は有罪、無罪や量刑を決める評議の場では、法廷で撮影した録画を再生することで、裁判員の記憶を補うことにしている。

 報告書は、これまでに全国で行われた模擬裁判で、裁判員役がメモに集中している姿が多く見られたと指摘。裁判官3人と裁判員6人の全員が下を向いてメモを取っていた事例も挙げ、「『目で見て耳で聞く審理』の裁判員裁判では、正常な事態とはいえない」とした。

 このため、裁判官が裁判員に対して、「メモを取らなくても分かるような審理が行われるし、完全に覚えられなくても録画で確認できる」と事前に説明した上で、できる限り目の前の証拠調べへの集中を促すべきだとした。 

 また、裁判員が取ったメモや配布された資料については、事件関係者のプライバシー情報などが含まれる可能性があり、紛失により流出する恐れを指摘し、「持ち帰りについては慎重になるべきだ」との見解を示した。

 その上で、長期審理が必要な事件では、証言のポイントを確認する意見交換を合間に行うなど、記憶保持のための工夫を求めた。(了)

[時事通信社]

法廷の音声認識システム

法廷の音声認識システムの記事の追加情報です。

毎日新聞で,笠松弁護士が,「速記官と組み合わせて利用していくべきだ」とコメントを寄せてくださっています。認識率8割でも、かなり間違いが多い印象で、何か悪条件が一つでもあれば、音声認識はすぐに認識率5割とかにどんと下がります。

速記官なら、マイクの向きが悪くても、雑音が入っても、方言でも平気です。

http://mainichi.jp/kansai/archive/news/2009/01/15/20090115ddn012040048000c.html
始まる裁判員制度:関西弁もほぼ正確 音声認識システムテスト--大阪地裁

 5月に始まる裁判員制度に向け、最高裁が開発した「音声認識システム」が14日、大阪地裁でテスト運用された。法廷での証言などを数分で文字化するもので、確認したい証言部分の映像と音声を、後から検索できる。多くは正確に文字化されたが、関西弁を交えたテストでは一部で変換ミスがあった。最高裁によると、大阪地裁を含め全国160の裁判員裁判法廷に3月までに設置する予定。

 テストで大阪地裁の職員が「ちょっと、数えきられへん」と証言すると、検索用のパソコン画面には「ちょっとか、そい切られへん」との文字が出た。ただ、これ以外はほぼ、声の通りに再現され、文字で検索すると、書記官席から小型カメラで撮った証言の様子が画面に映し出された。

 最高裁によると、同システムは裁判員裁判で活用され、有罪・無罪や量刑を決める評議で使われる。06年度から開発が始まり、現在、話した言葉の約8割を正確に文字化できるというが、大阪弁護士会の笠松健一弁護士は「速記官と組み合わせて利用していくべきだ」と話している

【北川仁士】
毎日新聞 2009年1月15日 大阪朝刊

また,名古屋の音声認識システムのことも記事になっていました。
模擬裁判で台本もあり,職員が演じたにもかかわらず,「その後」が「その棒」,「低温」が「14」と,誤変換が目に付いたようです。

http://chubu.yomiuri.co.jp/news_kan/kan090116_1.htm
法廷のやりとり再生 音声認識システム公開
名古屋地裁

裁判員裁判の評議の際に、法廷で録画・録音した証人尋問などのやりとりを再生できる「音声認識システム」が15日、名古屋地裁で公開された。機材を設置した名古屋、東京、大阪の3地裁の計8法廷で稼働状況を確認し、3月下旬までに裁判員裁判を実施するすべての法廷に、機材を設置する。

 同システムは、評議の場で、裁判員に尋問の様子を正確に思い出してもらうのが狙い。証人や被告人を、正面に取り付けたカメラで撮影し、発言は文字情報にして記録する仕組み。発言者や時間、キーワードを入力すれば、再現したい場面をすぐに再生できる。

 この日は、警察官を証人とする模擬証人尋問が行われ、警察官役の裁判所職員が実況見分について証言している様子を記録した。撮影後、パソコン上には、検事とのやりとりが一問一答の形で表示された。「その後」と発言した部分が「その棒」と表示されるなどの変換ミスが一部にあったものの、映像の検索には影響がなかった。

 最高裁総務局の氏本厚司第二課長は「システムは裁判員の記憶を喚起するための道具。尋問の様子を再度、見るために検索するので、誤変換が少しあっても問題はない」と話していた。
(2009年1月16日  読売新聞)

http://mainichi.jp/area/aichi/news/20090116ddlk23040222000c.html
裁判員制度:証人尋問や被告人質問を瞬時に再現 新システム、地裁で試験運用 /愛知
 ◇裁判員の評議に活用を
 5月に始まる裁判員制度に向け、証人尋問や被告人質問のやり取りを録画し、評議の場ですぐに検索・再生できる「音声認識システム」の試験運用が15日、名古屋地裁で行われた。

 裁判員・裁判官が被告の有罪・無罪や量刑を判断する評議の場で、証人尋問や被告人質問の内容を確認したい場合に、内容を瞬時に動画で再現できるシステム。尋問や質問のやり取りを文字データとして認識するため、パソコンに発言者や発言内容などのキーワードを打ち込んで検索すれば、必要な部分を絞り込んで再生できる。

 名古屋地裁ではこの日、システムを使った模擬の証人尋問を報道関係者に公開した。検察官役と証人役のやり取り終了後、「血痕」といったキーワードを入力すると、その発言場面の映像がモニターに映し出され、音声も流れた。

 最高裁によると、システムで文字化された記録は、あくまでも動画を検索するために活用し、公式には残さないという。この日の尋問のやり取りでは「低温」という発言をシステムが「14」と誤って認識するケースがあったが、最高裁担当者は「認識率が8割程度あれば実用に耐えられる」と話した

 システムは最高裁が06~08年度に4億円かけて開発。3月下旬までに全国計160の裁判員裁判用の法廷すべてに設置する。名古屋地裁では903号、604号法廷に設置し、今後、実際の公判でも試験的に運用する。【式守克史】

毎日新聞 2009年1月16日 地方版

審理記録「機械より速記で」朝日新聞1/14

1月14日(水)付け朝日新聞朝刊,東京本社版の社会面に,速記官の記事がリアルタイム「はやとくん」の写真入りで掲載されました。
関東地方全域と,名古屋地方の紙面に載りました。

最高裁が,音声認識システムを開発中と、ずっと棚上げにしてき問題が、ここまできて,調書の作成や,聴覚障害者に文字情報を提供できないことが明らかになり,それなら速記でという声が出てきて記事になったのだと思います。

音声認識システムが全国の法廷で稼働し,裁判員法廷が始まって,実際に困ったことが多くなれば、これらの速記を求める声は、ますます切実に,大きくなっていくことが予想されます。

最高裁は,速記官のリアルタイムシステム「はやとくん」をまだ見ようとさえしませんが、この記事を機に、裁判員裁判に速記録を活用することや、聴覚障害者の裁判員参加にも速記官を活用することを検討してくれればと期待しています。

以下、記事本文です。

【裁判員時代】 審理記録「機械より速記を」 

          弁護士ら「正確な文書必要」

 裁判員裁判に「速記」を活用して――。裁判所で働く速記官の有志やOBが、そんな提案をしている。最高裁は、審理のやりとりを機械で文字化する「音声認識システム」を新たに開発して使う考えだが、聴覚障害者や「正確に記録した文書が必要」とする弁護士らから活用を求める動きが出ている。 (岩田清隆)

  検察官「○○さんはどうなりましたか?」
  証人「シャッターに体が当たり大きな音がしました」

 法廷でのやりとりを専用のタイプライターで打つと、パソコン画面に瞬時に文章が表示される。速記官OBの遠藤基資さん(71)=名古屋市=が95年に開発し、改良を加えてきたシステムだ。
 現役の速記官たちは実際の法廷で活用している。プロ野球のテレビ実況の字幕や、聴覚障害者の講演などでも、この技術が使われている。
 ただ、裁判員裁判で最高裁は、裁判員と裁判官が判決の内容を話し合う「評議」のために「文字の記録」を作ることを予定していない。「記録を読むのではなく、見て聞いただけで分かる裁判」を目指しているからだ。市民を長く拘束しないように、審理が終わると間をおかずに評議に入ることから、丁寧に記録を整える時間がない事情もある。
 代わりに、法廷でのやりとりをDVDに録画すると同時に、音声も機械が聞き取って記録し、キーワードから再現したい場面を検索する仕組みを開発している。このシステムで音声を正しく文字に変換できるのは8割程度。評議では、映像と音声で確認してもらう考えだ。
 しかし、遠藤さんは「文字で正確に確認したい裁判員がいるはず」と話す。現役の速記官らとともに「私たちの技術で、評議までに記録を間に合わせることは可能だ」とPRしている。
 裁判員裁判で文字情報を求める声は、耳の不自由な人の間からも出ている。最高裁は、裁判員から要望があれば、手話のできる人や要約筆記者を確保する方向だが、手話が分かる聴覚障害者は限られており、「要約筆記者が裁判の専門用語に対応できるのか」という懸念もある。
 こうした中、大分県弁護士会は昨年12月、裁判員裁判で速記官がその日のうちに作った記録を使うよう求める声明を出した。裁判員が充実した評議をする目的のほか、検察官や弁護士が翌日の審理に備えて論告や最終弁論などをまとめる際にも、正確な記録が必要だとしている。
 日本弁護士連合会はこの問題について見解を出していないが、裁判員制度実施本部の浜田広道委員は「文字には一覧性がある。少なくとも、聴覚障害者が他の裁判員と同じ情報を得て評議をするためには、速記官を活用するべきではないか」と指摘している。 

 ◆キーワード
 <裁判所の速記官> 最高裁が速記官の養成を始めたのは1950年代。国家試験に合格し、2年の研修を終える必要があった。速記用タイプの入手や人材確保が難しくなったことから、最高裁は97年で養成を停止。代わりに、録音したテープから業者が後日、文字を起こす「録音反訳方式」を導入した。多いときで約880人いた速記官は現在は約270人に減った。

 【写真説明】速記官が聞いた内容を打ち込むと、パソコン画面にリアルタイムで文字情報が表示されるシステム=東京都内、岩田写す

Photo

asahi.com(朝日新聞社):関西弁、苦手ですわ 大阪地裁で音声認識システム初披露 - 関西ニュース一般

リンク: asahi.com(朝日新聞社):関西弁、苦手ですわ 大阪地裁で音声認識システム初披露 - 関西ニュース一般.

大阪の朝日新聞の記者さんは、誤変換をよく見ていたようです。
模擬裁判で、職員がしゃべってこれではと、心配する感じの記事になっています。

関西弁、苦手ですわ 大阪地裁で音声認識システム初披露 2009年1月14日

 市民が審理に参加する裁判員裁判で、被告や証人が法廷で話した内容を評議の際に確認するための「音声認識システム」が14日、大阪地裁で公開された。

 発言をすぐに文字にしてパソコンに記録し、被告らの映像とともに再生できる。06年の開発以来、方言の表現が最大の課題だが、この日も関西弁の「数え切られへん」は「か、そい切られへん」。

 最高裁によると、関西圏の法廷はほかの地域より方言でのやりとりが多いという。市民からは「ほんまに大丈夫かいな」といぶかる声も。

(写真有り---証人役の大阪地裁職員(画面左下)が話した内容をすぐに文字で映し出す音声認識システム=14日午後、大阪市北区の大阪地裁、宮崎園子撮影)

証言内容を映像再生 評議室で確認可能 【あなたが裁く 迫る裁判員制度】:産経関西(産経新聞大阪本社公式ニュースサイト)

リンク: 証言内容を映像再生 評議室で確認可能 【あなたが裁く 迫る裁判員制度】:産経関西(産経新聞大阪本社公式ニュースサイト).

大阪地裁に大阪弁対応の音声認識システムが備え付けられ、ニュースになりました。

産経新聞は「記録」に使うかどうかの点にまで触れているのと、誤認識のハプニングのことをわざわざ書いているのがおもしろいので、御紹介します。

「血痕」の検索は、キーワードがよかったようでうまくいったようですが、実務で使い出せば誤認識のハプニングだらけでしょうね。

4億円掛けて、このシステムでは8割しかめざせないことが分かり、最高裁も気が済んだことと思います。

5年前には95%の認識率を達成しているという話だったのに、今では目標が8割です。

速記官なら、校正者なしの1人リアルタイムで文字表示させても9割以上はいきます。

これから幾らの予算を掛けて160の法廷に設置したり、研修を行ったり、維持管理するのか分かりませんが、使い物にならないお荷物システムになるのは目に見えているのに、止めることはできないのでしょうか。

2009年1月15日
証言内容を映像再生 評議室で確認可能 【あなたが裁く 迫る裁判員制度】
 今年5月に始まる裁判員制度で、評議室で証言内容を確認するための「音声認識システム」がほぼ完成し、14日、大阪地裁で初めて公開された。大阪、東京、名古屋の3地裁の各2法廷にシステム機器を設置し、試験的に運用。3月末までに全国約160法廷に配備して裁判員制度の開始に備える。

 「血痕の採取は何回くらいしましたか」

 「刑事生活は二十何年してますが、数えきられへんですね」

 この日大阪地裁では、血痕が落ちていた現場の実況見分を行った刑事に対する検察官の模擬尋問を実施。数分後にパソコンで「血痕」のキーワードで検索すると、冒頭の検察官の質問から続くやりとりの映像が大画面に流れた。

 音声認識システムは平成18年に最高裁がNECに委託し、約3年かけて開発。法廷に小型カメラを設置して撮影するとともにマイクで質問や証言を拾い、短時間で文字化して記録する。

 評議室で裁判員の求めに応じて裁判官がパソコンで言葉をキーワード検索すれば、文字化された記録が大画面に映し出される。さらに詳しく確認したい文字の部分を選択すれば、大画面で裁判員が見る映像も再生できる仕組みだ。

 審理直後の評議でも正確な検証を実現するのがねらい。ただ、文字化された記録は誤認識もあるため公式には残されず、速記録を別に作成するという。
 大阪地裁に設置したシステムには、標準語に加え関西弁を認識するプログラムを搭載。冒頭の刑事の証言が誤認識されるハプニングもあったが、最高裁担当者は「8割程度の認識率があれば検索はできる」と強調。目標だった8割はほぼ達成しているという。(2009年1月15日 08:46)

北國新聞 金沢弁「変換できんげん」

リンク: 北國新聞ホームページ - 石川のニュース.

音声認識システム導入で法曹関係者が気をもんでいるというニュースです。

私が思うに、石川県の法曹関係者の予想は正しいだろうと思います。

地方の法廷で方言を使わないのは絶対無理!

皆で方言を使わないように努力しても、なまりまでは直せないし、限度があります。

方言で聞き出す戦術の弁護士さんや、お国言葉が身に染みついた高齢者の方や、特に方言のきつい組織関係の人たちに、標準語を強要するのも無理と思います。

石川県内の法曹関係者は「裁判官が言い換えを確認して対応するのではないか」と思っているようですが、どこまでそれで対応できるか。
裁判員裁判で、専門用語にも気を遣い、そのうえ機械にも方言が分かるように気を遣い、でも機械は記録を作成してくれないのでメモ書きもしなければいけないし、4億円も掛けて大変さを増しているだけのような。

速記官を使ってくださいと言いたいけど、石川県に速記官がいないのがつらいところです。

◎金沢弁「変換できんげん」 法廷の音声、文字で記録 新システム、標準語仕様

裁判員用に改修された法廷。音声認識システムが配備される=金沢地裁
 「まっし」は「しなさいよ」へとうまく変換できる?五月から始まる裁判員制度で音声と映像を記録する「音声認識システム」が導入されるのに伴い、法廷で飛び交う金沢弁が認識されるのか、法曹関係者が気をもんでいる。録音した供述などを自動的に文字変換して記録するが、標準語仕様となっているため。お国言葉に即座に反応する「りくつ(巧み)」なシステムとはいかないようだ。
 法曹関係者によると、被告人質問や証人尋問などで方言が使われることが想定される。犯行の手口や現場の様子を説明する際、「わりゃくさん(おまえ)、いさどい(態度が大きい)と怒鳴られた」や「あてがいなこといっとんなま(いい加減なこと言うな)」、「室内はむたむたやった(散らかっていた)」「柱がかたがって(傾いて)、壁によしかかった(もたれた)」など、金沢弁が飛び出す可能性がある。「機械が方言まで正確に認識するのは無理だろう」(法曹関係者)という。

 システムは最高裁が二〇〇五年度以降、約四億円をかけてNECに研究委託して開発。発言中の単語から映像を検索、再生可能で、裁判員が審理内容を素早く確認できる。金沢地裁など全国約百七十カ所の裁判員法廷に配備される。

 システムは昨年五月に東京地裁で公開された。模擬の証人尋問では、システムが収集した質問や証言内容はほぼ正確な文字列で自動的にパソコン画面に表示され、「けっこん」は文脈から最も近い「血痕」に変換された。

 ただ、標準語仕様のため、関西地方の法廷では地元の言葉が使われる頻度が高く、実用配備までに対応が検討されている。

 システムが全国各地の方言まで幅広く対応するのは困難とみられ、石川県内の法曹関係者は「裁判官が言い換えを確認して対応するのではないか」とみている。

「はやとくん通信No.43」

「はやとくん通信 No.43」が出来上がりました。

抜粋記事をPDFファイルでアップしますので,興味のある方はお読みください→「hayatokun-newsletter43.pdf」をダウンロード   

「はやとくん通信 No.42」

「はやとくん通信 No.42」です

抜粋記事をPDFファイルでアップしますので,興味のある方はお読みください→「hayatokun-newsletter42.pdf」をダウンロード   

裁判員評議に速記録を=法廷証言、文書化求める声-最高裁は録画利用方針

Usi2 皆様、明けましておめでとうございます。今年も本ブログをよろしくお願い申し上げます。

年明け早々うれしい記事を見つけました。

リンク: 裁判員評議に速記録を=法廷証言、文書化求める声-最高裁は録画利用方針.

(注:記事が、時事通信社のサイトにも、リンクしている「とれまがニュース」からも早々に消されてしまったようで、こちらのキャッシュの記事が残っているだけになりました。)

http://72.14.235.132/search?q=cache:cN8_uVF34bYJ:http://news.toremaga.com/nation/nnews/172712.html+%BB%FE%BB%F6%C4%CC%BF%AE%20%BA%DB%C8%BD%B0%F7%20%C2%AE%B5%AD%B4%B1&ie=euc-jp

裁判員評議に速記録を=法廷証言、文書化求める声?最高裁は録画利用方針
2008年12月30日

 来年5月から始まる裁判員制度で、裁判員は審理の直後に裁判官とともに評議を行い、判決内容を決めることになる。法廷での証言内容を評議で確認するため、最高裁はDVD録画と音声認識ソフトを組み合わせた新開発の映像検索システムを使う考えだが、弁護士らからは速記録の利用を求める声が上がっている。

 最高裁は1998年、人材確保の問題などから速記官の新規養成を停止し、速記官はその後3分の1以下に減った。公判記録の多くは外部委託で録音データから作成しているが、この方法では完成まで数日かかり、裁判員裁判には使えない。

 最高裁は「『目で見て、耳で聞く審理』の裁判員裁判に、文字記録は不要」との立場で、新システムで発言の約8割を正しく変換することができ、録画検索としての実用性は十分とする。

 しかし、標準語にしか対応していないなど弱点もある。関西弁を認識できるよう改良中だが、別の方言や、小声や感情的な発言では、誤変換が増えるとみられる。評議の中で裁判官が端末を操作するため、裁判員が自由に確認できない問題もある。

 東京地裁のある速記官によると、この数年で速記のシステムも急速に進歩し、ほぼリアルタイムの文字化が可能となった。誤変換も直後に修正し、紙データとともに、検索が容易な電子データも評議に提供できるという。

 証拠調べ後、その場で最終弁論を作ることもある弁護士にも、速記を求める声は強い。日弁連は速記官の養成再開を最高裁に求め続けており、大分県弁護士会は今月、裁判員裁判で速記録を使うよう声明を出した。全国の速記官らが行ったアンケートでは、連日開廷時の記録として、弁護士の8割以上が速記録を望んだ。

日弁連裁判員制度実施本部委員の浜田広道弁護士は「録画で証言内容を確認するには実際と同じ時間を要するが、文字情報なら目を走らせれば瞬時に確認できるなど、一覧性が決定的に違う。正確な情報に基づく評議には、裁判員が自由に閲覧できる速記録が不可欠だ」と指摘している。(了) [時事通信社]

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