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法廷の音声認識システム

法廷の音声認識システムの記事の追加情報です。

毎日新聞で,笠松弁護士が,「速記官と組み合わせて利用していくべきだ」とコメントを寄せてくださっています。認識率8割でも、かなり間違いが多い印象で、何か悪条件が一つでもあれば、音声認識はすぐに認識率5割とかにどんと下がります。

速記官なら、マイクの向きが悪くても、雑音が入っても、方言でも平気です。

http://mainichi.jp/kansai/archive/news/2009/01/15/20090115ddn012040048000c.html
始まる裁判員制度:関西弁もほぼ正確 音声認識システムテスト--大阪地裁

 5月に始まる裁判員制度に向け、最高裁が開発した「音声認識システム」が14日、大阪地裁でテスト運用された。法廷での証言などを数分で文字化するもので、確認したい証言部分の映像と音声を、後から検索できる。多くは正確に文字化されたが、関西弁を交えたテストでは一部で変換ミスがあった。最高裁によると、大阪地裁を含め全国160の裁判員裁判法廷に3月までに設置する予定。

 テストで大阪地裁の職員が「ちょっと、数えきられへん」と証言すると、検索用のパソコン画面には「ちょっとか、そい切られへん」との文字が出た。ただ、これ以外はほぼ、声の通りに再現され、文字で検索すると、書記官席から小型カメラで撮った証言の様子が画面に映し出された。

 最高裁によると、同システムは裁判員裁判で活用され、有罪・無罪や量刑を決める評議で使われる。06年度から開発が始まり、現在、話した言葉の約8割を正確に文字化できるというが、大阪弁護士会の笠松健一弁護士は「速記官と組み合わせて利用していくべきだ」と話している

【北川仁士】
毎日新聞 2009年1月15日 大阪朝刊

また,名古屋の音声認識システムのことも記事になっていました。
模擬裁判で台本もあり,職員が演じたにもかかわらず,「その後」が「その棒」,「低温」が「14」と,誤変換が目に付いたようです。

http://chubu.yomiuri.co.jp/news_kan/kan090116_1.htm
法廷のやりとり再生 音声認識システム公開
名古屋地裁

裁判員裁判の評議の際に、法廷で録画・録音した証人尋問などのやりとりを再生できる「音声認識システム」が15日、名古屋地裁で公開された。機材を設置した名古屋、東京、大阪の3地裁の計8法廷で稼働状況を確認し、3月下旬までに裁判員裁判を実施するすべての法廷に、機材を設置する。

 同システムは、評議の場で、裁判員に尋問の様子を正確に思い出してもらうのが狙い。証人や被告人を、正面に取り付けたカメラで撮影し、発言は文字情報にして記録する仕組み。発言者や時間、キーワードを入力すれば、再現したい場面をすぐに再生できる。

 この日は、警察官を証人とする模擬証人尋問が行われ、警察官役の裁判所職員が実況見分について証言している様子を記録した。撮影後、パソコン上には、検事とのやりとりが一問一答の形で表示された。「その後」と発言した部分が「その棒」と表示されるなどの変換ミスが一部にあったものの、映像の検索には影響がなかった。

 最高裁総務局の氏本厚司第二課長は「システムは裁判員の記憶を喚起するための道具。尋問の様子を再度、見るために検索するので、誤変換が少しあっても問題はない」と話していた。
(2009年1月16日  読売新聞)

http://mainichi.jp/area/aichi/news/20090116ddlk23040222000c.html
裁判員制度:証人尋問や被告人質問を瞬時に再現 新システム、地裁で試験運用 /愛知
 ◇裁判員の評議に活用を
 5月に始まる裁判員制度に向け、証人尋問や被告人質問のやり取りを録画し、評議の場ですぐに検索・再生できる「音声認識システム」の試験運用が15日、名古屋地裁で行われた。

 裁判員・裁判官が被告の有罪・無罪や量刑を判断する評議の場で、証人尋問や被告人質問の内容を確認したい場合に、内容を瞬時に動画で再現できるシステム。尋問や質問のやり取りを文字データとして認識するため、パソコンに発言者や発言内容などのキーワードを打ち込んで検索すれば、必要な部分を絞り込んで再生できる。

 名古屋地裁ではこの日、システムを使った模擬の証人尋問を報道関係者に公開した。検察官役と証人役のやり取り終了後、「血痕」といったキーワードを入力すると、その発言場面の映像がモニターに映し出され、音声も流れた。

 最高裁によると、システムで文字化された記録は、あくまでも動画を検索するために活用し、公式には残さないという。この日の尋問のやり取りでは「低温」という発言をシステムが「14」と誤って認識するケースがあったが、最高裁担当者は「認識率が8割程度あれば実用に耐えられる」と話した

 システムは最高裁が06~08年度に4億円かけて開発。3月下旬までに全国計160の裁判員裁判用の法廷すべてに設置する。名古屋地裁では903号、604号法廷に設置し、今後、実際の公判でも試験的に運用する。【式守克史】

毎日新聞 2009年1月16日 地方版

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