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準備しているといろんなものが見つかる

キャットシステム(速記の自動反訳システム)が普及していた10年前の米国の裁判所を調査して報告したものを,捜し物をしていて偶然見付けました。

日本の速記官もキャットからリアルタイムへ,速記技術は随分進みましたが,廃止前提の速記官制度なので,この10年間裁判への活用は全く進みませんでした。

10年掛かっても,最高裁に速記のリアルタイムシステム「はやとくん」を見てもらうことさえできないのでしょうがないですが,よその国は速記を活用して10年前からこんなことができてますよということで御紹介します。

①質問に異議が出た場合に,その質問及び質問に関連する問答をすぐに読み返せるので,より正確な決定ができる。
②訴訟関係者に訴訟手続についての理解を深めさせることができる。
③手続の進行中に,必要に応じて入力済みの記録を呼び出し,参照することができる。
④証言中に小ウインドーを呼び出し,証言内容に注や感想などのメモを書き込むことができるし,注やメモに表題を付けることもできる。
⑤判例検索システムと接続しておけば,審理の進行中に判例を呼び出し,参照することができる。
⑥審理中の事件とは別の決定書を起案することができる。

弁護人にとっても,速記録を必要に応じて速やかに入手することができるほか,審理中にキーボードを操作して,証言等の重要な部分に,強調する表示(太字表示)を付けることができるので,反対尋問の際にもその部分を迅速に検索し,正確に引用して尋問できる等の利点がある。
更に,聴覚障害者が訴訟関係者になった場合にも,法廷でのやり取りをコンピューター画面で見ることができるので,手話通訳者によることなく審理の内容を理解することができるし,通訳をする場合にも短く区切らず,ある程度まとめて通訳することができるなどの利点もある。

④番の機能は,昨年「はやとくんフォーラム2008」で「レシーブはやとくん」が発表され,日本でも実現可能です。

今年の「はやとくんフォーラム2009」は,どうも映像とリンクさせている「はやとくん」が見られそうで,技術面だけは外国にも負けない勢いです。

実務面も,裁判所の一太郎からWord移行に伴う講習会と「段下げIZAマクロ」の発表があり,必見です。

今年の「はやとくんフォーラム2009」は,ものすごく充実した内容ですので,皆様楽しみに御参加ください。

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コメント

これって最高裁側の文書なんですか? それとも速記者の側の? きわめて常識的なことが書いてありますね。

ところで最後の段落の「更に,聴覚障害者が訴訟関係者になった場合にも,法廷でのやり取りをコンピューター画面で見ることができるので,手話通訳者によることなく審理の内容を理解することができるし,・・・」のあたり、その通りだけれど、これでは聴覚障害者のコミュニケーション方法は手話であると思い込んでいるようですね。こういう認識があるのが、最高裁が筆記による模擬裁判をやろうとしなかった一因でしょう。

はじめまして

通訳、翻訳の大学院に通っております。法律も勉強しています。
今研究しているのは、デポジション通訳でありまして、それをリサーチしているときに、こちらのページに遭いました。
目からうろこです。

通訳する場合に、文字になっていれば、こちらにも書かれているようにまとまって訳せるので正しい訳になります。

速記という制度について、調べてみたいです。これからもよろしくお願いします。

TAMAMIさま
遅ればせながら,投稿ありがとうございます。

速記に関心を持っていただけてうれしいです。
今後の研究に期待しています。

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