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ステンチュラの官支給問題(その1)

最高裁の速記官いじめに,ステンチュラ(米国製のデジタル化した速記タイプ)の官支給をしないことがあります。

これまで10年以上,裁判所速記官は官支給を,最高裁に強くお願いしてきましたが,速記タイプ(日本製のアナログタイプ)を支給しているのだから,ステンチュラの官支給はしないと言われ続けてきました。

最高裁の支給している速記タイプというのは,1946年に製造が開始された当時から全く変わらない機械で,外国では博物館入りしている機械です。
裁判所の物品にはすべて更新期限がありますが,速記タイプにはなく,何十年たとうが廃棄されず,倉庫に古いものがあるから新しい機械は買えないと言われます。
速記タイプは2001年に製造が中止されたので,一番新しいものでも約10年はたっているものです。

更新期限がないのは,初期に川上さんという方が作っていたソクタイプは大変よいものだったのですが,あるとき最高裁と川上さんが大げんかをして,川上さんが作り続けられなくなりました。その後,日本タイプライター社が速記タイプを製造することになりましたが,これが大変評判が悪く,速記官が速記タイプの更新期限をなくして,川上タイプを使わせてほしいとお願いしたことが理由と聞いています。
私が速記官になるずっと前の話で,私も速記官の大先輩に聞いて知っているぐらいで,40年かそれ以上前の話と推察します。

さすがにそんな時代遅れの機械は使っていられないので,今から約10年前の1999年から,速記官はステンチュラを個人輸入してきました。

1台約40万円で250台購入したので,合計約1億円を投じたことになります。
個人のものなので,インクリボンやバッテリーの消耗品代や,メンテナンスや修理の費用など,毎年1万円以上が自己負担になります。

ところが,10年もたつとさすがに寿命で,ステンチュラの故障が増えてきました。
ステンチュラも新製品(Stentura Fusion)が出ていて,10年前の機械(Stentura6000LX)は製造中止になり,性能が良くなっている代わりに値段も高く約50万円します。

速記官の命とも言うべき機械で,故障して仕事で迷惑を掛けるわけにもいかず,泣く泣く2台目を購入した者もいますが,多くの速記官は故障の不安を抱えながら仕事をしています。

来年は,ステンチュラ官支給問題を,解決する年にしたいです。

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