速記官制度

11月13日衆議院法務委員会で郡和子委員が質問

衆議院の法務委員会で,民主党の郡和子議員が次のような内容で最高裁に質問しています。

・聴覚障害者が裁判員になる権利を保障するため、リアルタイム速記を導入する必要があると考えるが、これまでの裁判員候補者又は裁判員として選任された聴覚障害者の人数と、裁判員となった聴覚障害者に対して行われたサービスについて、伺いたい。また、リアルタイム速記の利用実績についても、伺いたい。

・裁判で利用される音声認識システムの認識率と正確性について、伺いたい。

・裁判所においては、速記官の養成を停止し、民間委託による録音反訳方式の調書作成となったが、プライバシーや作成にかかる日数、調書の正確性などの問題を踏まえると、調書の作成方法としては不適切ではないかと考えるが、最高裁判所当局の見解を伺いたい。

実際のやり取りは,こちらから見られます。

衆議院インターネット審議中継

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=43202&media_type=wb

開会日:2013年11月13日 (水)
会議名:法務委員会 (3時間12分)

案件:
裁判所の司法行政に関する件

発言者一覧
説明・質疑者等(発言順):  開始時間  所要時間 

郡和子(民主党・無所属クラブ)  10時 04分   31分

こちらから再生して6分30秒ぐらいから31分までが速記関係の内容です。

今年のステンチュラの消耗品代金

今年のステンチュラの消耗品の購入代金は,218,600円でした。

ステンチュラ6000LXのバッテリーが製造停止となったため,金額が少なくなりました。

6000LXのバッテリーは,日本でリサイクルして賄うことになったので,それは別途これから掛かります。

消耗品代金は,毎年,全国の速記官がステノグラフ社から集団購入しているものです。

最高裁は,私物のステンチュラの消耗品は購入しないと言ってますが,本来ならば仕事に必要なステンチュラ本体も消耗品も,最高裁が支給すべきものです。

平成15年(2003年)     393,000円
平成17年(2005年) 1月  468,594円
平成17年(2005年)12月  751,477円
平成19年(2007年) 1月  633,167円
平成20年(2008年) 1月  455,340円
平成20年(2008年)11月  415,424円
平成21年(2009年)12月  231,747円
平成22年(2010年) 2月  146,789円
平成23年(2011年) 1月  328,405円
平成23年(2011年) 4月  403,755円(地震の影響で電力不足のためバッテリー緊急輸入)
平成23年(2011年)12月  293,682円
平成24年(2012年)12月  218,600円

合計 4,739,980円

祝 Diamante&WAVE解禁!

最高裁でWAVEの検証が行われていましたが,その結果,

なんと,DiamanteとWAVEを,日本の法廷でも使ってよいことになりました!!happy01

米国でペーパーレス化が進み,印字機能を持つFusionも今年で製造停止の予定で,今後購入できる速記機械は,印字機能のない機種だけなので本当に助かりました。sun

許可してくれた最高裁と,交渉に当たってくれた全司法に本当に感謝です。heart

(以下,全司法情報の記事から)

……………………………………………………………………

単体では速記原本印字機能のないステンチュラの検証結果

速記原本の様式および作成方法につき、職員団体の強い要望を踏まえ、現行の速記原本用紙ないしステノパッドを用いた法廷での即時作成の手段に厳に限られるものかについて種々検討を行ったほか、単体では速記原本印字機能のないステンチュラを法廷で使用して差し支えがないものかどうかという点に限って、実際に当該機器を用いて検証を行ったところである。その結果、関連法規上問題はなく、使用に当たっても特に支障となるような点は見られなかったことから、当該ステンチュラの法廷での使用を認め、速記原本についてステノパッド以外の用紙に印字し、保存する方法も可能とすることとした。

なお、検証結果等の詳細については、後日、折衝で説明することとしたい。
……………………………………………………………………

WAVEの検証が行われます

単体での速記原本印字機能のないステンチュラの検証について

最高裁当局は,全司法本部に対し,10月26日,標記の件について以下のとおり明らかにしました。

「現行のステンチュラに代わる後継モデルには速記原本を直接印刷する機能がないことから,速記原本についてステノパッド以外の用紙に印字し,保存する方法も可能にしてもらいたい。」との職員団体の強い要望を受けて,速記原本の様式及び作成方法につき,現行の速記原本用紙ないしステノパッドを用いた法廷での即時作成の手段に厳に限られるものかについて種々検討してきたところであるが,その検討の一環として,単体では速記原本印字機能のないステンチュラを法廷で使用して差し支えがないものかどうかという点に限って,実際に当該機器を用いて実務での運用を想定した検証を行いたいと考えている。ついては,検証のために当該ステンチュラを1台提供してもらいたい。

具体的には,ステンチュラWAVEの試打を行った上で,入力した結果をどのように確認するのか,データはどのように記録されるのか,パソコン及びプリンタを利用して速記原本として普通に印字することができるかなどについて確認し,実務への支障がないか検証したいと考えているそうです。
ステノグラフ社に貸出しを依頼したところ,快く了解してもらい,WAVEを全司法に送っていただけることになりました。
(一緒にWAVEの上位機種のDiamanteを「はやとくんフォーラム」用にお借りすることになりました。)
普通ならカタログやマニュアルを読むか,製造元に確認すれば済むと思うのですが,速記の機械には「検証」というセレモニーがどうしても必要のようです。
紙に印刷できるか検証するより,せっかくのよい機械なのだから,速記官に官支給して,ペーパーレス化,データで管理して,エコで便利な活用方法を検証するほうがよいと思いますが,それはまだ日本では遠いようです。

【今週の発言】 WEB市民の司法

こちらのWEB市民の司法の「今週の発言」で,

正確な法廷供述記録は公正な裁判の前提 ―裁判所速記官制度を守れ!」という奥田さんの記事が載っていますので,ぜひ読んでみてくださいリンク: 【今週の発言】 WEB市民の司法.

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明日はひな祭りですね♪

(練りきりはやとくんです)

2/19速記官制度を守る会総会

今月19日に,速記官制度を守る会本部の第14回総会が開催されます。

入場無料で,事前の申込みも要りませんので,皆さまぜひ御参加ください。

日時 2011年2月19日(土)13:30~16:45 (開場 13:15)
会場 南部労政会館 第6会議室(ゲートシティ大崎ウエストタワー2階)
        品川区大崎1-11-1 tel 03-3495-4915
        JR大崎駅南改札口より徒歩にて 

総会のテーマ「原点 裁判と速記録」

第1部 記念講演「真実発見と記録」(仮題)
         講師 柴田五郎弁護士(東京弁護士会)

  柴田弁護士は再審公判中の布川事件弁護団長として御活躍中です。
(布川事件は1967年に茨城県で発生した強盗殺人事件です。2人の男性が犯人として逮捕され無期懲役が 確定しましたが、現在、水戸地裁土浦支部で再審手続が進んでいます。)
             
第2部 第14回速記官制度を守る会総会

現在取り組んでいる活動や、今後の活動について話し合い、「原点 裁判と速記録」運動を大きなうねりとするために知恵を出し合いましょう。

19日には,新作のはやとくんシールとクリアファイルを販売するので,御協力をお願いします。2011_r

Happy バレンタイン!

(水戸制作のムーンライトクッキーデコはやとくんです。)

明けましておめでとうございます。

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明けましておめでとうございます。

今年も電子速記研究会と「はやとくん」をよろしくお願いします。

年賀状を作っていて,Sokkikanついでにシールを作りました。

「はやとくんフォーラム」で配ろうと思ったのですが,数が足りなかったので,総会で販売しました。

好評だったので,新年版の図柄にして,またシールを作りたいと思います。

あと,イラストの作者さんからタンブラーに入れるアイデアをいただきました。

端に速記の新設略語や,おすすめ略語を印刷しておくと,更によいかなと思います。

Cup 今年も,楽しく速記の勉強や仕事ができるようにいろいろ工夫していきたいです。

こんなシールがいいとか,こんなタンブラーがいいとかという御希望がありましたら,お寄せいただければなるべく頑張りまーす。

今年もよろしくお願いします

日本の速記タイプライタの歴史

速記タイプライタの歴史が載っているページを発見しました。

日本語のローマ字運動と深くかかわって生まれた機械速記は,先人たちの知恵と努力の結晶です。

このページは,不幸な結果の記載で終わっていますが,続きをハッピーな話に変えられる力を今の速記官なら持っています。

石頭の最高裁が,「はやとくん」とステンチュラを正式導入しますと言ってくれさえすればよいのですが。

田中館愛橘・タイプライタ・日本文化   http://www.age.ne.jp/x/nrs/kakimono/yamada/2002.htmより引用 

しかしこの速記術そのものが、今では世間から姿を消しつつある。いまその原因と考えられているものを整理してみると、主なものが二つある他、かなり日本的と思えるものもいくつかあったとされる。

まずその最大のものは、テープレコーダが普及し、その性能が大幅に向上したことによる状況の変化である。録音機は小型化し、安価になり、音質がよくなった上に動作も正確になった。またカセットテープ方式の発明により、テープの取り扱いも楽になった。それは、技能習得が困難でしかも習得に時間のかかる、すなわち莫大なコストを抱え込んでいる速記術の絶対性が失われてしまった結果、裁判のばあいを含め、一般に発話を固定する記録の作成には、もはや速記術に頼ることなく、録音テープの出力から、直接漢字かな混じり文を作ればよくなったことを意味した。

つまり、録音再生によるテープほどき (テープ・リライト、transcription) が速記に対して経済的、技術的に優位なライバルとなった結果、速記タイプを含めて、速記術というものの必要性がかなり弱まってしまい、それが速記タイプライタ制度そのものの維持にブレーキをかけることになったのである。

 さらに間接的には速記タイプライタ制度の普及を抑えることになった、二つ目の理由として、そのまた10年余り後になってからの、ワープロとパソコンの出現があった。1970年代後半に日本文ワープロやワープロソフトが数多く商品化され、それらが一般社会に普及するとともに起こった性能と品質の向上は、ワープロやパソコンを使って、録音から直接に漢字かな混じり文へテープほどきをする作業をかなり容易、かつ安価にし、しかもその速度を倍以上にまで引き上げることを可能にした。それが速記タイプの利点をさらに削り取ることになった。

そのほかに、ソクタイプの普及に歯止めをかけたと言われているのは、速記タイプライタを使う、新しい速記官という身分は比較的簡単に作ることはできても、それに伴って必要となる、速記官自体を組織的に養成する機関の急速な設立が、硬直化した日本社会の制度の中ではなかなか実現できず、速記官の養成がそう思うままにはならなかったことである。その上、以前からある書記官に対する、新しく出来た速記官の地位や待遇の関係といった、因習的、実利的、感情的な問題が起こっていたことなども、速記タイプライタのすみやかな普及にたいして、負の因子として働いたという。

また、タイプ速記は高度の習熟が要る技能作業であり、またそれに使われる速記タイプライタも見かけによらない精密機械なのである。しかし一括購入の審査のときに、価格が技術力に優先されたという当時の入札制度のもとでは、購入された速記タイプライタの品質が不充分で、高度の熟練技能が充分に発揮できないということが、しばしば起こった。その上、速記タイプライタで印字をする、折り畳み式の紙テープは意外に製造がむずかしく、その割りには納入価格が抑えられていたので、満足して使えるテープの供給に困難が付きまとうなどの問題もあったらしい。

最高裁判所が半世紀近くにわたって取り組んできた、速記タイプライタの活用の努力は、こうしたさまざまな理由が重なり合って、予期したほどには成功を見ず、ついに20世紀が終わる直前になって裁判所は、これ以上新しく速記官の養成は行なわないことを決めた。

以上のように、中にはなかなか表には出にくい、もろもろの事情があって、長い間ずっと懸案になってきた、日本では裁判に時間がかかり過ぎるという一般問題は、完全な解決を見ないまま、再び先送りされてしまって、今日に至っている。

ステンチュラの官支給問題(その2)

憲法施行60周年を迎えたとき,国会では記念行事が様々に行われましたが,その中の一つに国会速記士が来場者の方に速記符号で名前を書くという催しがありました。
http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070403-184258.html

裁判所ではとても考えられないことで,速記に対する温度差を改めて感じました。
最高裁が,速記官の技術を誇らしく宣伝してくれることなどありえません。

私がこれまで見てきた最高裁は,速記官の存在自体を知られないようにするか,速記官が悪い評価がされるようにという目的の動きしかとりません。

キータッチが重く,コンピュータにもつながらない,古いアナログの速記タイプで仕事をさせて,速記官なんて時代遅れだ,月に10時間しか仕事ができず,それ以上働くとすぐに健康問題が起きると,あちこちで悪口の宣伝してくれるぐらいです。

既に9割以上の速記官がステンチュラを使ってますが,官支給されているものは速記タイプなので,速記タイプを使っていることを前提に話が進められます。
仕事のやり方も,研修の内容も,法廷での情報保障も,ステンチュラで仕事をすれば可能であることが,何もかもがつぶされていきます。

古ぼけた機械を無理やり押しつけて,ステンチュラを使った今の速記官の進んだ仕事のやり方を,見たり評価自体をしないで済むように最高裁はしているのです。

お金を出せばステンチュラは使えますが,最高裁に貼られた速記は時代遅れの技術という悪いレッテルを付け替えるのは,官支給がされない限りできません。

ステンチュラの官支給問題は,最高裁が速記官の技術を正当に評価することから逃げる卑怯なやり方の問題でもあります。

ステンチュラの官支給問題(その1)

最高裁の速記官いじめに,ステンチュラ(米国製のデジタル化した速記タイプ)の官支給をしないことがあります。

これまで10年以上,裁判所速記官は官支給を,最高裁に強くお願いしてきましたが,速記タイプ(日本製のアナログタイプ)を支給しているのだから,ステンチュラの官支給はしないと言われ続けてきました。

最高裁の支給している速記タイプというのは,1946年に製造が開始された当時から全く変わらない機械で,外国では博物館入りしている機械です。
裁判所の物品にはすべて更新期限がありますが,速記タイプにはなく,何十年たとうが廃棄されず,倉庫に古いものがあるから新しい機械は買えないと言われます。
速記タイプは2001年に製造が中止されたので,一番新しいものでも約10年はたっているものです。

更新期限がないのは,初期に川上さんという方が作っていたソクタイプは大変よいものだったのですが,あるとき最高裁と川上さんが大げんかをして,川上さんが作り続けられなくなりました。その後,日本タイプライター社が速記タイプを製造することになりましたが,これが大変評判が悪く,速記官が速記タイプの更新期限をなくして,川上タイプを使わせてほしいとお願いしたことが理由と聞いています。
私が速記官になるずっと前の話で,私も速記官の大先輩に聞いて知っているぐらいで,40年かそれ以上前の話と推察します。

さすがにそんな時代遅れの機械は使っていられないので,今から約10年前の1999年から,速記官はステンチュラを個人輸入してきました。

1台約40万円で250台購入したので,合計約1億円を投じたことになります。
個人のものなので,インクリボンやバッテリーの消耗品代や,メンテナンスや修理の費用など,毎年1万円以上が自己負担になります。

ところが,10年もたつとさすがに寿命で,ステンチュラの故障が増えてきました。
ステンチュラも新製品(Stentura Fusion)が出ていて,10年前の機械(Stentura6000LX)は製造中止になり,性能が良くなっている代わりに値段も高く約50万円します。

速記官の命とも言うべき機械で,故障して仕事で迷惑を掛けるわけにもいかず,泣く泣く2台目を購入した者もいますが,多くの速記官は故障の不安を抱えながら仕事をしています。

来年は,ステンチュラ官支給問題を,解決する年にしたいです。

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